充電方式の違い
一定の評価を得ているトリクル充電と、二輪車・四輪車に最適の「フロート充電」の違いを比べてみましょう。
トリクル充電は、放電による容量損失を補うため常時微小な電流で充電、これにより常に完全充電状態に保とうとします。「点滴」をイメージしてください。一滴一滴でコップの水を補充するのと同じです。放電した状態からの充電には長時間を要しますが、コップの水が溢れても(つまり過充電しても)気になる量は大きくはありません。この事が今まで重宝されてきた理由です。つまり電流が小さいほど充電時間はかかるものの時間の管理はルーズになれ、逆に電流が大きいと充電時間は短縮できるものの過充電の心配があり長期充電には不向きとなります。従って充電時間に制限があったり、容量に一定の制限がありました。
これに対しフロート充電は、満充電になると電流が充電器内のバイパス回路を通ってバッテリーへの負担をゼロにします。電圧をかけ続けてはいるものの電流は0アンペアです。つまり過充電しません。負荷を一切かけないまま浮動電圧値を正確に保ちます。これがバッテリーの寿命を最大限に引き延ばす唯一の充電方式、フロート充電の特徴です。この性質は満充電を維持しながらも長期にわたりバッテリー交換の必要性をなくす事が強く求められる発電所・変電所の操作用電源や、病院・工場等の非常灯用・無停電交流電源などのシステムには標準的に採用されてきた理由です。
それはこんな会社が作りました
アメリカ・テキサス州のオペレーティング・テクニカル・エレクトロニクス社という電源装置専門メーカーです。専門メーカーとして絶対に間違いがあってはならない医療機器の電源装置を始め、多くの工業製品の電源装置を製造しています。身近なところではヒューレットパッカードやソニーのコンピューター関係や電気製品の中で活躍しています。設立は1992年と比較的新しいのですが、それだけに設備だけでなく製品にも最先端技術を惜しみなく投入する会社です。
で、何がどう違うの?
ひと目でわかる違いは、その大きさ・重さです。小型化が目的なのではなく、新方式を採用した結果で小型となったのです。家電製品の「ACアダプター」を考えてください。
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